最近、なんだか気が張ってばかりで、どこか遠くに行きたい気分だった。
でも、わざわざ旅の準備をするほどの元気もない。
だから今日は、Googleマップを片手に“ひとり旅気分”で東京を歩いてみることにした。
目的地は、上野と浅草。
定番の観光地だけど、東京に行くのはかれこえれ10年ぶりだ。
あえて冒険せずに歩きたい。
なので、上野と浅草を歩くことにしたのだ。
その時の記録をブログに記した。ぜひご覧頂きたい。
\\一人旅行だって良いじゃないか//
■ 上野恩賜公園|都会の中にある、呼吸の場所

最初に足が向いたのは、上野恩賜公園。
木漏れ日が差し込む並木道を、ただゆっくり歩くだけで、少しだけ肩の力が抜けていく感じがする。
この公園では、週末になると屋台が出店されあのスターバックスコーヒーのキッチンカー?も停留しているから驚きだ。
■ 上野恩賜公園と東京スカイツリー

園内を奥へ進むと、このような開放的な池になっている。
ボートに乗るのは遠慮しとくけど、青空にキレイな池、奥には東京スカイツリーと大都会でこんな素敵な場所がまだあったとは。
良いじゃないか
■ 上野の森美術館|「静けさ」が展示されている場所

次に立ち寄ったのは上野の森美術館。
正面口は上野パーキング?
入れ口はいったいどこだ?
道中どこから入ればいいのか分からず、裏手に回ってみると。
隠れるように現れた。
■上野の森美術館と兵馬俑

兵馬俑展が開催されていた。立派なものだ。
人はそこそこいたけど、誰もが“静かでいよう”という共通認識を感じる。
しかし表面口の近代化を見ると、懐かしい日本の風景が減ってきたことを痛感した。
やはり平成の景色は令和の人々には馴染まないのかもしれない。
■ 黒田記念館|静けさの中にたたずむ名建築

美術館を出て、公園の端を歩いていたら、落ち着いた洋風の建物が目に入った。
黒田記念館というらしい。
■黒田記念館と中世絵画たち

中を少しだけ覗くと、ヨーロッパの物だろうか。そこには絵画たちがたくさん展示されていた。
人はほとんどいなく落ち着いて鑑賞できるのが良い。
上野の森美術館でも述べたけど、この黒田記念館周辺でも近代化が進んでいる気がする。
もっと日本独自の文化を強調した方が良いと思う。
■ 浅草寺の表手|にぎわいと静けさのコントラスト

上野から浅草へ、ゆるやかに歩いて移動。
たどり着いたのは、雷門。
そう。浅草寺にお参りに来たのだ。
■浅草寺と仲見世商店街

寺までの道中、この仲見世商店街を通る。
ここだけは変わらない。
実のところ私は、10年以上前にここに参拝しに来た。
その当時のことはよく覚えている。
なぜなら、この建ち並ぶ店屋街が印象的だったからだ。
確かこの商店街のどこかの店で和傘を買った気がする。
あの時の和傘屋のおじさん。元気だろうか。
■ 喫茶アロマ|昭和の空気とコーヒーで、心の中まで温まった

歩き疲れた頃、浅草の表通りを一本入ったところで「喫茶アロマ」の看板が目に入った。
昔ながらの純喫茶。入り口のガラス戸越しに、中の静けさが伝わってきて、なんとなく足が止まった。

こういう店って、若い頃はちょっと勇気がなかったけど、今はむしろ落ち着く。
店内はレトロなソファに木のテーブル、カウンターの向こうで静かに働くマスターの姿。
BGMは控えめで、他のお客さんも読書したり、ただコーヒーを飲んでいたりする。
■ 喫茶アロマとオニオントースト

頼んだのは、ブレンドコーヒーと名物の「オニオントースト」。
ふっくらと厚切りのトーストの上に、シャキッとした玉ねぎとチーズがたっぷり。
香ばしく焼きあがったそれを頬張ると、シンプルなのに妙に染みる味がした。
たぶん、今の自分が欲しかったのはこういう“余白のある時間”なんだと思う。
\\あなたに良い旅を//